高専出身者の『転職体験記』
電気工学専攻の高専卒、資格を活かしてビール工場オペレーターからビルマネジメント技術者に
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- 前職
- 東証プライム上場 老舗総合飲料メーカー 首都圏主力工場 製造オペレーター
- 現職
- 大手デベロッパー系 ビルマネジメント専門会社 ビル管理課 ビルマネジメント技術職
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- 森谷 翔馬 氏 / 23歳
- 国立 東京工業高等専門学校 電気工学科 卒
第二種電気工事士
第三種電気主任技術者
乙種4類危険物取扱者
高専に進学した理由と、新卒での就活
私が、高専に進学しようと考えた理由は主に二つあります。
一つ目は、高専から大学への編入は一般受験よりも受かりやすいため。二つ目は、鉄道関連の仕事に興味があったためです。
高専では、電気工学科に所属しており、電気回路やプログラムについて専門的に学びました。
新卒の就活では、興味のあった鉄道関連の会社を重点的に探し、職場見学にも行きました。しかし、思っていたものと違うなというギャップを感じ、鉄道関連の会社への興味が薄れていきました。
そのような中で、近所にあるビール業界大手の企業の工場に見学をした際に、ここで働いてみたいという思いが湧き出てきて、最終的にその会社に入社することにしました。
入社した会社担当業務
入社後は、9か月間の新人研修を実施後、ビールを容器に詰める工程のオペレーション業務を行う部署に配属となりました。
業務内容としては、日報に沿った機能確認やラインのトラブル対応、メンテナンス等でした。
転職に至った理由と転職時の軸
転職を考えた理由は主に三つあります。
一つ目は、以前から興味のあった企業の求人を見つけたこと
二つ目は、コロナによる飲み会の減少や若者のビール離れによる、ビール業界への将来的な不安を感じていたこと
三つ目は、危険物を扱う工場である上、暑さや寒さといった環境の悪さや三交代制勤務の辛さが相重なり、この先長く続けていく自信が無かったことです。
高専での就活時は、勤務地や転勤の頻度を重要視していました。
転職時も同じポイントを重要視しつつ、加えて会社自体の将来性や高専卒の人への扱いや処遇についても、大卒者や院卒者との分け隔てが無いか、事前に確かめるようにしました。
転職を通じて気づいた点
転職活動をしてみると、高専卒技術者は需要があると感じました。
募集要項でも、大学卒に加えて高専卒も応募可能な求人案件が多かった印象があります。転職活動を始める前は、高専卒だと転職は難しいと思っていましたが、実際には高専卒を高く評価している企業は沢山ありました。
また、資格を持っていると選べる範囲がより広がると思います。私も資格で評価してもらった部分が大きかったです。
終わりに
今の会社は世に言う大企業であるため、内定後も辞めるか、残るか、とても迷いました。しかしそれ以上に、新しい仕事にチャレンジしたいと思えたので、転職を決意しました。
転職先でも、大変なことは沢山あると思いますが、最後は転職して良かったと思えるように頑張っていきます。
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