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高専出身者の『転職体験記』

結婚で長距離通勤になった高専卒の24歳女性。高分子材料の知見を活かし、化学系分析会社から世界上位の産業ガスメーカーのエンジニアに

Information
  • 転職体験記
    • 磯部 まどか 氏 / 24歳
    • 国立 福島工業高等専門学校 物質工学科 卒
      特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
      酸素欠乏・硫化水素危険物作業主任者
      危険物取扱者 乙四種
      検査分析士 初級

① 高専での教え

中学生の頃、理科を担当されていた先生の影響もあって「化学」の道へ進みたいと子供ながらに決心したことを覚えています。高校受験の際に高専を知り、化学専攻を選びました。
個性豊かな生徒、先生と過ごす高専生活はとても充実していたと思います。地獄のようなレポート提出の日々も今となっては、仲間と協力し合いながら達成した青春の一ページです。

そんな思い出深い学生生活の中で、恩師から就活についてのアドバイスをいただいたことを覚えています。
「何かひとつでも社会の役に立つことをしてほしい」
恩師の教えに忠実に則り、私は生活に欠かせない高分子材料の研究分析の道へ進むことにしました。

② 転職に至った経緯

就職した分析会社での高分子材料の研究分析はとてもやりがいがあり、自身が試験評価した材料が皆様の生活で使用されていることを思い、誇りを持って取り組める仕事でした。
一方で、実際の製品がどういった形で売られているのかまでは知り得なかったので、私の思い描く「モノづくり」との乖離を感じる部分は多々ありました。
そして、本腰を入れて転職を考えるきっかけとなった出来事が2つありました。

その①:結婚
以前よりお付き合いをしていた方と入籍し、同居を始めました。しかし、お互いの勤務地が遠く、県を跨いでの通勤となってしまい、互いの今後のキャリアとワークバランスを考えた際に転職の道を選択しました。

その②:会社の将来性
入社した頃と比べて社内の業績が大きく悪化し、赤字経営が続いている状況でした。経営陣は赤字を脱するため策を講じていたようですが、現場と経営側との認識のギャップを大きく感じ、会社の将来への不安が積もるばかりでした。
分析事業も内製化する会社が増える傾向にあり、事業を伸ばすためには社内の技術をより精巧なものにしていく必要があったかと思います。しかし、現状維持を望む社員が多く、「諦めの風土」が恒常化していたように感じました。(サボる人を多く見たことも大きな決め手となったと思います)

③ 前途多難な転職活動

(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの千葉優作様に相談させていただき、本来であれば大卒以上の資格が必要な企業様を数多くご紹介いただきました。
大卒以上を必須としていても高専卒を採用している企業が多くあることを千葉様にご教示いただきました。また、親身に相談に乗っていただいたおかげで、自分のやりたいこと・誇れるスキル等を自覚することができました。

転職活動を始めた当初は、特に業種に拘りがなく、さまざまなジャンルの職種をご紹介いただきました。その中でやはり目に入るのは化学系の企業ばかりで、自身が積み重ねてきた実務経験と知識を活かせる仕事が良いなと思うようになり、この度の転職先へ挑戦することに決めました。

面接当日、千葉様との打ち合わせで練習したはずの面接回答が頭からすっぽりと抜け落ち、実際に自分がどのように受け答えをしたのか記憶がございません。とても緊張しました。
面接後はかなりのショックを受け、千葉様に報告をすると「大丈夫だと思います」と企業様にフォローの援護射撃をしていただきましたが、精神的には大丈夫ではありませんでした。緊張しても堂々と発表できる性格だと思っていましたが、自分の新たな弱点を知る良い機会となりました。
転職活動での面接の失敗や職務履歴書等の作成を通じ、自身の出来、不出来やこれまでの経験実績、将来像を把握することができました。

④    最後に

面接で失敗したと思っていた私ですが、これまでの実務経験を高く評価していただき、内定をいただくことができました。
キャリア採用なので、即戦力となることが期待されているかと思います。転職先の期待、そして基盤をつくっていただいた千葉様の期待を胸に抱いて、誠心誠意精進いたします。

転職体験記に記載されている氏名は、ご本人のご要望により仮名を使用している場合があります。

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